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【SUSUの素 No.22『マイペース3歳児の一言』 | ブランドディレクター菅原の日常の中の心が動く小さな出来事を散文的に綴ったコラム】

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Writer: SALASUSUスタッフ

こんにちは!
今回はメルマガ先行配信中の連載コラム「SUSUの素(もと)」をご紹介します。
さらっと流れていってしまうような日常の機微にこそ、どうやら「SUSUの素」が詰まっているようです。
菅原の目線を通して、SALASUSUの世界観を感じてみてくださいね。



No. 22『マイペース3歳児の一言』

3歳の息子と一緒のカンボジア出張。

旅行ではなく「出張」なので現地でやることが盛りださん。3歳児と一緒だと仕事にならないので、新しい挑戦も含めて、彼にはシェムリアップのインターナショナル保育園に行っていただくことに。事前に入園の手配を無事に済ませてはいたけれど、いざ行くとなると心配は尽きない。

彼は本当にマイペースだし、すごく緊張するタイプ。

例えば昨年の運動会。前日の夜はお遊戯のダンスをノリノリで踊ってたし、会場に着くまでは「運動会いえーい!」って楽しそうだったのに、会場についた途端、動きも表情もピタッと固まって。運動会には知らない大人、つまりお友達の家族がたくさん来ることを知らなかったらしく、いつもと違う様子の園庭に彼の表情がこわばる。そしてお遊戯の本番、立ち位置でぎゅっと目を閉じて微動だにせず、固まって、固まり続けて曲が終わった。

そんな彼が言葉の通じない、少し見た目も違う人たちと一緒の新しい環境に入ったら、一体どうなるんだろう。泣くだろうな。毎日ずっと固まってるかも。

そんな心配は尽きないけれど行ってもらうしかない。

いよいよ登園初日。やっぱり別れ際に泣いた。3日目くらいからは泣かずに行くようになって。帰りのトゥクトゥクの中で「今日は何が楽しかった?先生優しいでしょ?」って聞いても「たのちくない(楽しくない)」その一言。

毎朝しぶしぶ登園していく彼を見ていると、本人はなんだかすごいところに入れられちゃったな、と思ってるんじゃないかなとか。わたしの仕事の都合で日本のお友達と引き離してよかったんだろうかとか。毎朝の様子を見る度に、なんとも言えない気持ちになる。

そんな日々が続いて1週間くらいたった日。その日は打ち合わせが長引いていて息子の迎えを同僚にお願いした。打ち合わせ中のカフェに戻ってきた息子はなんだかモジモジしてる。「ほら、なんか言うことあるんじゃないの?」と急かされ、小さな声で、

「たのちかった・・・(楽しかった)」と。

初めての「楽しかった」の一言。今までの心配がどっと溢れてきて、その一言を待ってたよ!楽しかったのかー!よかったねー!って泣けた。

それ以降、ホテルのフロントの人にも、トゥクトゥクドライバーのお兄さんにも自分から「ハロー」って言ったり、手を振ってみたり。カンボジアの人がすごく子どもに優しいのもあるけれど、彼なりに新しい環境にグングン適応していった感じがする。
改めて考えると、彼のマイペースさと3歳という年齢がよかったのかもしれない。

まだ言葉を介さないコミュニケーションが成り立っていたり、マイペースな分どこでも自分が楽しいと思えることを見つけて周りに構わず一人で楽しめたり。マイペースだから余計心配していたけれど、マイペースだからこそ環境が変わっても彼なりに適応していけたのかもしれない。

結局、最初の「たのちかった」の日に何があったのか、あとでいくら聞いても教えてくれなかったけれど、彼なりに何か変化があった日だったみたい。親がいくら心配しても、彼には彼なりに何かあって、彼なりの楽しみ方がある。そんなことを改めて知ることができた出来事でした。


『SUSUの素(もと)』

ブランドディレクター菅原裕恵の日常の中の心が動く小さな出来事を散文的に綴ったコラム。
ささやかで、個人的な目線を通して、SALASUSUの世界観を感じてみてください。
最新話はSALASUSUメールマガジンにて毎月2回、金曜夜20時ごろ先行配信。

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