【SUSUの素 No.21『3歳児とのカンボジア出張準備』 | ブランドディレクター菅原の日常の中の心が動く小さな出来事を散文的に綴ったコラム】
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Writer: SALASUSUブランドディレクター菅原 裕恵HIROE SUGAWARA
こんにちは!
今回はメルマガ先行配信中の連載コラム「SUSUの素(もと)」をご紹介します。
さらっと流れていってしまうような日常の機微にこそ、どうやら「SUSUの素」が詰まっているようです。
菅原の目線を通して、SALASUSUの世界観を感じてみてくださいね。
No. 21『3歳児とのカンボジア出張準備』
もうすぐ、1ヶ月のカンボジア出張に出発する。
いつもと違うのは、3歳の息子も一緒に出張に行くこと。
息子が生まれてからも、何度か経験してきた長期出張。いつもは夫と義理の母に手伝ってもらいながら、息子は日本でお留守番。今回もわたしだけで出張することもできた。でも「一緒に行ったらどうなるんだろう」そんな私の好奇心がムクムクと湧いてきた。
以前からカンボジアのメンバーは「一緒に連れてきたらいいんじゃない?」って言ってくれていて。でもまだ「赤ちゃん」の感じが残る2歳くらいまでは、生活のお世話が全面的に必要になるし、何かあったら…と考えると怖い気もして連れていかなかった。でも今や、息子は3歳。赤ちゃんは卒業して、立派な「子ども」になってきたし、色々お世話は必要だけれど、何とかなるかもしれない。そう思えたのも今回の決意の大きなポイント。
息子を連れて仕事に行くってどんな感じなんだろう。
息子はどんな反応をするかな。
将来家族で海外に住むことがあったとしたらどうなるかな。
そんなもはや興味本位な好奇心が止まらず、行くことを決めた。息子のパスポートを取得して、航空券を予約して。一つ一つの準備が進む度にドキドキしつつも、準備が進んで行く。
それでも決まったら、決まったで余計な不安が次々と出てくるもので。
3歳ともなると息子のキャラクターがちゃんとある。モジモジと緊張しがちな息子。言葉の通じない国でやっていけるだろうか。人見知りして、場所見知りして、どんどん俯いてしまうんじゃないか。大丈夫かなぁ、とか。
かなり規制が緩和されているカンボジア。でもコロナが完全に無くなっている訳ではないし、本当に今連れていくべきなんだろうか?もう少し大きくなってから、彼が行くか、行かないか、考えられるようになってからでもいいのでは?とか。
不安なことがあると行かない理由を探したり、ネガティブな妄想が止まらなくなったり。
連れていきたい!でも本当にいいのだろうか。そのせめぎ合い。
やっぱりやめようかなんて思ったけれど、きっと「初めての大変さ」は何歳になってもある。息子が小学生になっても、高校生になってもきっとわたしは同じ心配をするんだと思う。だったら、カンボジアは知ってる国だし、知り合いもいる場所。今、わたしががちゃんと側について息子のフォローしながら、新しいことにトライしてみようじゃないか!
結局、不安よりも好奇心が勝って、今回の子連れ出張が決定した。
息子はと言うと今回の件は、「飛行機に乗るんでしょー?」くらいの理解な様子。でも飛行機に乗れることをとても楽しみにしているみたい。
さて、子連れカンボジア出張の旅、どうなることやら。お楽しみに!
『SUSUの素(もと)』
ブランドディレクター菅原裕恵の日常の中の心が動く小さな出来事を散文的に綴ったコラム。
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SALASUSUブランドディレクター菅原 裕恵HIROE SUGAWARA
美術大学卒業後、東京で6年間の婦人靴のデザイナー経験を経て、2016年よりSALASUSUに参画。SALASUSUのプロダクトデザイン、ディレクションを担当。1年間の駐在のち現在はカンボジアと日本を行き来しながら、目に見えない付加価値を追求したものづくりを模索中。