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【SUSUの素 No.15『工房が相変わらず女子校みたいだった話。』 | ブランドディレクター菅原の日常の中の心が動く小さな出来事を散文的に綴ったコラム】

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Writer: SALASUSUブランドディレクター菅原 裕恵HIROE SUGAWARA

こんにちは!
今回はメルマガ先行配信中の連載コラム「SUSUの素(もと)」をご紹介します。
さらっと流れていってしまうような日常の機微にこそ、どうやら「SUSUの素」が詰まっているようです。
菅原の目線を通して、SALASUSUの世界観を感じてみてくださいね。



No.15 『工房が相変わらず女子校みたいだった話。』

「あれ?今日ってなんかセレモニー?」
そう聞いてしまうくらい、なんだか非日常な工房の光景。作り手たちが天井に届くほどの長いほうきで、天井をこすっている。
「I order(私が頼んだのよ)」と、生産マネージャー。
どうやら手の空いている作り手たちは工房の大掃除中。そして長いほうきで天井のクモの巣の掃除をしているらしい。(そのときの驚きの様子がこちら

3週間のカンボジア出張の内、10日ほど工房へ。今でもコロナの影響でフル回転での生産はしていない。わたしと一緒にサンプルを作るセクションは忙しくしているものの、そうでない作り手もいて、時には掃除がその日の作業になる日もある。
掃除の勢いは天井から壁、テーブルそして床へと、工房の中を隈なく掃除して回っている。そしてわたしのテーブルにも順番が回ってきた。「ちょっとどいてくれる?」と作業は強制終了。がんばって掃除している作り手の姿がかわいくてスマホで写真を撮って回る。ふとスマホが向けられているのに気がついた作り手が「ひろえが撮影してるよ!」とみんなを招集。わいわいピースやらそれぞれポーズを決めて、すごく楽しそうに写真に収まろうとする無邪気な彼女たち。かわいい。

▲今はお休み中の工房併設のショップもいつでも開けられるよう綺麗に!
また別の日、「ひろえ、それかわいいね」って作り手に囲まれた。
「自分でやったの?」
「モイマン?モイマン?(それ高いの)?」
どうやら髪のインナーカラーのことを言っているらしく、シンプルな英語とクメール語での質問は止まらない。女子高生の日常会話の如く、おしゃれに興味津々な女子の一面もかわいい。
そんな無邪気でかわいい彼女たちも、歴の長い作り手は実はわたしと同じの子持ち30代。若い新入生はちょっとわたしを緊張している素振りも見せるけれど、長く働いている子たちは、全くそんなことなく「ひろえー!」って遠慮なくどんどん来る。
実はわたしの名前をなかなか工房の作り手は覚えてくれていない時期もあった。でも、こうして時間をかけて一緒にものづくりをして、一緒に過ごしてきた時間が今のちょっと友達みたいな距離感に繋がっている。「これできたよ!」「これどう?」って近くに見せに来てくれる距離感。女子高生みたいなわいわいした工房はやっぱりホームだなって感じる。


『SUSUの素(もと)』

ブランドディレクター菅原裕恵の日常の中の心が動く小さな出来事を散文的に綴ったコラム。
ささやかで、個人的な目線を通して、SALASUSUの世界観を感じてみてください。
最新話はSALASUSUメールマガジンにて毎月2回、金曜夜20時ごろ先行配信。

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Writer

SALASUSUブランドディレクター菅原 裕恵HIROE SUGAWARA

美術大学卒業後、東京で6年間の婦人靴のデザイナー経験を経て、2016年よりSALASUSUに参画。SALASUSUのプロダクトデザイン、ディレクションを担当。1年間の駐在のち現在はカンボジアと日本を行き来しながら、目に見えない付加価値を追求したものづくりを模索中。

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