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【SUSUの素 No.10『カットフルーツ屋台』 | ブランドディレクター菅原の日常の中の心が動く小さな出来事を散文的に綴ったコラム】

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Writer: SALASUSUブランドディレクター菅原 裕恵HIROE SUGAWARA

こんにちは!
今回はメルマガ先行配信中の連載コラム「SUSUの素(もと)」をご紹介します。
さらっと流れていってしまうような日常の機微にこそ、どうやら「SUSUの素」が詰まっているようです。
菅原の目線を通して、SALASUSUの世界観を感じてみてくださいね。



No. 10『カットフルーツ屋台』

カンボジアの街角に必ずある、
色とりどりのフルーツが並んだフルーツ屋台。

いくつか好きなフルーツ選んでその場で一口大にカットして、ビニール袋いっぱいに入れてくれて、お値段1ドルくらい。安くて、おいしい。

フルーツがおいしいのはもちろんのこと、よりおいしさを増してくれるのが「オンバルマテッキゥ」という名前のソース。青とうがらしと魚醤、お砂糖を混ぜた塩辛いソースを甘いフルーツにつけて食べるのがカンボジア流。最初はそんなのあり得ないと思ってた。スイカに塩ならまだわかる。でも、南国フルーツはそのまま食べた方が美味しいに決まってる!
でも、一度食べたら不思議とおいしい、ハマる味。フルーツの新鮮な甘さとしょっぱさと辛さのミックス。最高。なんせハマりすぎてこのソース日本に一度持ち帰ったくらい。

シェムリアップに住んでいた頃、月に1回タイへ素材の買い出し旅に行った。
帰りは買い出しした荷物と一緒に7時間のバスの旅。早朝のバスに乗って、国境の街に付くころにはもうお昼もすぎて、お腹はペコペコ。

そこで必ず立ち寄るのがフルーツ屋台。
まずは悩まず、定番のマンゴーとパイナップル。そしてもう一つはいつも食べたことがないフルーツにチャレンジする。このチャレンジフルーツ、当たることもあれば、日本人のわたしにとってはただただ渋いだけ、味がしないような、なんだか湿ったティッシュペーパーを食べてるような…はずれの時もある。でもそれも楽しい。もちろんオンバルマテッキゥも忘れずに。

国境のフルーツ屋に立ち寄ると「あー!帰ってきたな」って感じがするし、忙しなく過ぎた買い出し旅の終わりを感じる。

今思えば、氷と一緒に並んでいるフルーツを道端でカットしてもらって食べるって、衛生的にどう?なんて冷静に考えれば思うけれど、「衛生的ってなに!?」と言わんばかりのあの感じがたまらない。色とりどりのフルーツとあのしょっぱいソース。あー!恋しい!ちなみにフルーツ屋台でお腹を壊したことはありませんのでご安心を。


『SUSUの素(もと)』

ブランドディレクター菅原裕恵の日常の中の心が動く小さな出来事を散文的に綴ったコラム。
ささやかで、個人的な目線を通して、SALASUSUの世界観を感じてみてください。
最新話はSALASUSUメールマガジンにて毎月2回、金曜夜20時ごろ先行配信。

購読は下のフォームから。

Writer

SALASUSUブランドディレクター菅原 裕恵HIROE SUGAWARA

美術大学卒業後、東京で6年間の婦人靴のデザイナー経験を経て、2016年よりSALASUSUに参画。SALASUSUのプロダクトデザイン、ディレクションを担当。1年間の駐在のち現在はカンボジアと日本を行き来しながら、目に見えない付加価値を追求したものづくりを模索中。

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