【SUSUの素 No.1 | ブランドディレクター菅原の日常の中の心が動く小さな出来事を散文的に綴ったコラム】
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Writer: SALASUSUブランドディレクター菅原 裕恵HIROE SUGAWARA
こんにちは!日本チームのスタッフ鳥居です。
今回はメルマガ先行配信中の連載コラム「SUSUの素(もと)」をご紹介します。
さらっと流れていってしまうような日常の機微にこそ、どうやら「SUSUの素」が詰まっているようです。
菅原の目線を通して、SALASUSUの世界観を感じてみてくださいね。
No.1 『夕方4時半のコーヒー』
夕方4時半。
空っぽになった保温ポットを見つめている。
仕事の残り時間はあと1時間半。
もう一杯、淹れるか否か。
毎朝、コーヒーメーカーの容量限界、マグカップ3杯分、たっぷりとコーヒーを淹れる。
気合を入れたい日はお気に入りの豆を挽く。
そこそこな気分のときは、スーパーで買った豆。
コーヒーメーカーがお湯を吐き出し、ボコボコと音をたてるとともに、部屋中にコーヒーの香りが漂い、あきらめ悪く残った目の奥の眠気を拭ってくれる。
コーヒーともに、1日の仕事は進んでいく。
そしていつもやってくる4時半のコーヒー切れ。
6時の保育園のお迎えまでもうひとがんばりしたい。コーヒーを淹れながら一息つきたい気もするけれど、ゆっくりしていたらあっという間にタイムアップ。
夕方4時半はそんな葛藤が生まれる時間だ。
もういいかとあきらめて、作り置きの麦茶で過ごす選択をする日もあるけれど
だいたいは1杯だけコーヒーを淹れる。
この仕事をはじめてから、家で仕事をすることがほとんどだ。
家の中で行き来する日常と仕事。
「コーヒーを淹れる」という行為は、単なる水分とカフェインの摂取ではなく、
いつしか「もう一度エンジンをかけ直すためのスイッチ」になっているのだと思う。
16時半のコーヒー切れはそんな自分の感覚に改めて気づかされる。
日常の中のわたしのやる気スイッチに。
『SUSUの素(もと)』
ブランドディレクター菅原裕恵の日常の中の心が動く小さな出来事を散文的に綴ったコラム。
ささやかで、個人的な目線を通して、SALASUSUの世界観を感じてみてください。
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SALASUSUブランドディレクター菅原 裕恵HIROE SUGAWARA
美術大学卒業後、東京で6年間の婦人靴のデザイナー経験を経て、2016年よりSALASUSUに参画。SALASUSUのプロダクトデザイン、ディレクションを担当。1年間の駐在のち現在はカンボジアと日本を行き来しながら、目に見えない付加価値を追求したものづくりを模索中。