ABOUT THE PROJECT

プロジェクト概要

本プロジェクトは、NPO法人SALASUSUのコーディネートのもと、日本とカンボジアの教育者たちが繋がり合い、互いを鏡にしながら教育者としての原点に立ち返る時間をもつこと。そして、それぞれの教育観や志、大事にしている価値観やあり方、両国の文化や言語、衣食住の違いをヒントに、自身の児童・生徒たちに提供したい授業やワークショップ、資料教材等を形にしていくことに挑戦してきました。

2020年度より、日本の高校教師11名とカンボジアの教育関係者(小学校教諭・英語教師・職業訓練校職員・NGO職員)10名の素敵な皆さんが関わってくれました。

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本サイトは、「参加者の皆さんとの2年間の歩みや制作物を、少しでも多くの教育関係者の方々に知ってもらいたい」という思いや、「日本やカンボジア、世界に目を向けた学びに興味関心のある皆さんと繋がる一つのツールになれば」という願いを込めて作成しました。

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Comment
参加者の声

学校名 愛徳学園中・高等学校
名前 佐々木 敬子

「教育は人と人とのつながりの中で実現していく」ということを再確認

本プロジェクトを終えて、「教育は人と人とのつながりの中で実現していく」ということを実感しています。参加者の皆さんとのセッションでは、悩みや夢を安心して語り合える雰囲気が生まれ、新しい授業を作る力をもらいました。私の生徒たちも、カンボジアの小学生との交流を通じ、子どもたちのための絵本作りに本気で取り組むようになりました。この経験と「つながり」を大切に、新たな「つながり」も築き、生徒が本気で学び合える授業を作りたいと思います。

学校名 プロン小学校
名前 ノン スレイニン

私にとって新しい学びの場であり、私の夢を実現したプロジェクト!

本プロジェクトを通じて、参加者の皆さんと共に互いの経験を共有することで、私は新しいものの見方や考え方を得ることができました。また、互いを励まし合い、積極的にコミュニケーションをとる姿勢から、活気ある職場の雰囲気作りを学ぶことができました。

特に私のチームは、日本の高校生たちがPhlong小学校の子どもたちのために本を作る企画を進めることができ、このプロジェクトに参加する前に抱いていた期待を、大きく上回る2年間となりました。

OUTCOMES

成果物

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カンボジア海外研修

2022年8月11日〜14日に、3泊4日のカンボジア海外研修を実施しました。
4名の日本の高校教師の皆さんが参加し、カンボジアの参加者の皆さんとのリアルでの対面を実現しました。農村部の小学校や職業訓練校の訪問、ワークショップ等を行いました。

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日本海外研修

2022年11月24日〜27日に、3泊4日の日本海外研修を実施しました。
初めて作ったパスポートを片手に、3名のカンボジア人の参加者の皆さんが神戸の学校訪問や京都での日本文化体験、日本の高校生のアテンドによる大阪巡りを行いました。

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BOOK PROJECTS

「子どもたちのための本がほしい...」
カンボジアの小学校教師のつぶやきで、日本の高校教師と生徒たちが動いたプロジェクト

Book Projectsの制作物は、こちらから閲覧・ダウンロードいただけます。

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Why Are We Learning?’s

日本の高校生たちが、ソーシャルワーカーとして生きるカンボジア人の価値観に触れ、「他者を知って自分を知る」2日間を過ごしたプロジェクト

Why Are We Learning?’sの制作物は、こちらから閲覧・ダウンロードいただけます。

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Let’s thinking about "Working"

日本の高校生たちが、ソーシャルワーカーとして生きるカンボジア人の価値観に触れ、「他者を知って自分を知る」2日間を過ごしたプロジェクト

Let’s thinking about "Working" の制作物は、こちらから閲覧・ダウンロードいただけます。

  • 活動概要: 1.pdf
  • 学習資料: 2.pdf
  • 学習資料(一部英語): 3.pdf

カンボジア海外研修報告会
- Online Events-

カンボジア海外研修に参加した4名の日本人参加者による帰国報告会を実施しました。
現地でしか味わうことのできない感情を、一人一人が丁寧に言語化して伝えてくれました。

国際助成プログラム活動報告会(対談)
- Online Dialogue Session -

公益財団法人トヨタ財団主催の活動報告会に登壇しました。「『共感』を考える〜助成プロジェクトの事例から」というテーマのもとで、助成プロジェクトの報告をさせていただきました。

MESSAGE
SALASUSUプロジェクトメンバーからのコメント

プロジェクトマネジャー
橋本 沙耶加

教育者としての願いや痛みの交錯するパワフルなフィールドで、参加者の皆さんと学んだ2年間。プロジェクトを提供する立場でありながら、手探りで模索し続ける日々でした。“常に現場で目の前の生徒たちのために奮闘する参加者の皆さんと共に、自分を含め外部の人間は、未来のために一体何ができるのか”を問われ続けた気がします。ただ、このプロジェクトが、「人を育てる」という尊い役割に、国を越えて誰しもが真摯に向き合うための小さくとも重要な出発点となっていたら幸いです。

プロジェクトコーディネーター
近藤 結月

教育を受けるということに何も疑問を抱かずに過ごしていましたが、プロジェクトを通して先生方・トレーナーの皆さんと関わり、教育に今一度向き合うことで、「そもそもの教育」を再認識できました。こんなにも素敵な方々が日々現場で動いていることに感動しつつ、教育に対し一人の社会人としてより痛みを感じる場面もあり、非常に濃い2年間でした。

プロジェクトコーディネーター
クン ナビン

この2年間を通じて、一生懸命に且つ落ち着いて取り組むことや、まずは何事も受け入れること、そのために心身共に健全であること、そして多角的な視点をもつことで多くのことを学ぶことができました。将来的に、カンボジア人の参加者の皆さんが本プロジェクトでの学びを自身の生徒たちにも広げ、又、日本人参加者の生徒たちの多くがカンボジアの教育や文化について学びたいと思うことを願っています。

アドバイザー・トヨタ財団の方からのコメント

トヨタ財団 国際助成グループ
沖山 尚美

コロナ禍で学校教育の在り方が大きく揺さぶられたこの2年間。生徒に何を伝え、どんな機会を提供したいか、そのためにどんな先生でありたいかを考える、カンボジアと日本の先生同士の深い交流と学びあいを続けてきたプロジェクトだと思います!

ウェブ・オブ・ライフ 代表
国際コーチ連盟認定
島崎 湖

日本はカンボジアの、カンボジアは日本の鏡となり自分達の置かれている環境に気づくことで、先生方お1人お1人の子供たちへの願いが引き出されていました。今後は先生方の願いが授業という形になり、子供たちの未来が広がっていくことを期待しています。

SALASUSU 代表
青木 健太

誰も学びから取り残されない教室が世の中に少しでも増えるように教師達を支えたい。そんな僕らの思いや期待を良い意味で裏切ってくれたのがこの2年間でした。日本人の教師、カンボジア人の教師一人ひとりが、国や枠を飛び出して自分の思いでお互いの実践を聴きあい、想像以上にお互いの学びを支え合ってくれました。教職について何年たとうと、どんなバックグラウンドだろうと、教師自らが学び続ける人であれば、教室も変わり、生徒も学べる。そして少しずつ学校も変わっていくんだ、ということを、僕たちも沢山学ばせて頂きました。関わってくれた皆さん、ありがとうございました。

PROJECT MEMBERS
プロジェクト参加者一覧

佐々木 敬子
愛徳学園中・高等学校

古川 英明
近畿大学付属高校

ノン スレイニン
プロン小学校

クン タック
NGO職員(英語教師)

井上 隆一
岩瀬日本大学高等学校

前田 佑介
清教学園高等学校

林 丈嗣
近畿大学付属高校

ソング レン
NGO職員

サムアーン
NGO職員

高田 淳史
清教学園高等学校

菊川 太郎
近畿大学付属高校

西崎 実久
愛徳学園中・高等学校

ティ チョムラン
NGO職員

リーホー
職業訓練校 トレーナー

松田 雅彦
大阪教育大学附属高等学校

松下 直樹
愛光学園高等学校

長門 拓郎
魅力化コーディネーター

モン チェット
NGO職員(英語教師)

カスゥ チャンナ
NGO職員

チュン コム ペアック
職業訓練校 トレーナー

コーン ディナ
NGO職員

Supported by The Toyota Foundation
このプロジェクトはトヨタ財団の助成を受けて実施しています