新型コロナウイルス(COVID-19)に関する弊団体の状況及び対応について

いつも応援してくださるみなさま

新型コロナウイルスによりお亡くなりになられた方、そのご家族の皆さまに心よりお悔み申し上げます。そして、現在闘病中の方々のご回復をお祈りしています。

新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、SALASUSUではスタッフ・作り手の女性たちと家族、またいつも私たちの活動を応援してくださるみなさまの安全確保、感染拡大防止のもと、日々の活動に取り組んでいます。

いつも応援してくださる皆さまにも現在の状況を共有させていただきたく、SALASUSUの活動地であるカンボジアでの活動状況と、組織の運営状況等について以下にご報告いたします。

<<カンボジアでの活動について>>
カンボジアでの新型コロナウイルス感染者は約120名、死者数は0名(4月17日現在)と、現時点では多くありません。
しかし、医療体制が十分に整っていないカンボジアでは人々の危機意識は非常に高く、外国からの入国が制限されたり、政府から州間の移動を禁止するロックダウン命令が出るなど日々状況は変化しています。
また、現在SALASUSUのスタッフ、作り手の女性たち、またその家族が新型コロナウィルスに感染したという情報は入ってきていません。

私たちが活動を行うシェムリアップは観光業に産業を依存しているため、そこで働く多くの人たちが休業や失業を強いられており、街で働くSALASUSU卒業生の多くも職を失っています。
また、農村部でもタイへの出稼ぎ、工場への出稼ぎが制限されたり、農業・加工品も輸出入・消費が鈍っているため状況が厳しく、経済的に不安定な状況にある人が急増しています。

加えて、カンボジアでは多くの家庭がマイクロファイナンスを利用しており、現金収入が絶たれてしまった中でその返済が難しくなっているケースが多く見られます。
現金収入が不安定な状況は長く続くと思われるため、今後この問題は深刻化していくだろうと予想しており、何かサポートできないか調査・検討を始めています。

また、情報リテラシーが整っていないカンボジアでは、SNS等で流れるデマやフェイクニュースによって過剰に不安を持ってしまうケースが見られたり、正確な情報にアクセスしづらい状況があります。

そのためSALASUSUでは、
1)工房の作り手女性・一部卒業生への経済的なサポート
2) 新型コロナウィルス・政府からの通達・予防方法など正しい知識の伝達・教育
3) こまめなコミュニケーションを通じた不安の解消
の3つの軸を中心に活動を行っています。

特に、2) に関してはこの状況を衛生・情報リテラシーをトレーニングする良い教育の機会と捉え、作り手の女性たちやスタッフに向けたワークショップを実施したり、内部でトレーニング動画を作成し配信するなど、特に力を入れ取り組んでいます。

<<工房>>
カンボジア政府からの要請を受け、工房でのものづくり、教育の活動はすべて停止しており、作り手の女性たちには、農村家庭で待機をお願いしています。
私たちのミッションを踏まえ、お休みの間もできる限り給料は保証し、少しでも彼女たちが安心して生活を送れるようサポートしています。

そんな中、彼女たちからは以下のようなメッセージが届いています。

「いつ工房が開くか心配。この間まで作りかけていた商品が埃まみれになってだめになってしまわないか心配だから!」
「私たちのことを見捨てずに励まして、いつもサポートしてくれてありがとう。一緒に働くメンバー、先生たちのことがとっても恋しいです。みんなが安全でいてくれることを願っています。」

作り手としてプロ意識を持ち続けてくれていること、工房という場所、一緒に働く仲間を大切に思ってくれていることに、私たちもパワーをもらっています。
一刻も早く全員が元気に工房に戻り、ものづくりを再開できることを目指して、今は一人一人が健康に不安なく過ごせるよう、サポートしています。

工房の閉鎖に伴い、日本をはじめとする海外からの工房訪問も受け入れを停止しています。

 <<カンボジア直営ショップ>>
カンボジア市内にあるオールドマーケット店・SALASUSU Flagship Storeはスタッフとお客様の安全確保のため、お休みしています。
再度オープン時期は現在未定となっています。オープンの際には再度SNS等でご案内いたします。

<<カンボジア シェムリアップオフィス>>
全員在宅勤務をベースとし、どうしても出社が必要な場合のみ事務所に出勤して作業をしています。また、工房・ショップの閉鎖に伴い業務量を調整し、一部のスタッフには自宅待機をお願いしています。
現状をスタッフ一人一人のITリテラシーを育む良い機会、また団体運営・団体サービスのオンライン体制を整える良い機会と捉え、活動を継続しています。
スタッフはインターネット環境が十分に整っていない中でもなんとかネットにアクセスし、MessengerやSlack、zoomを駆使しながらコミュニケーションを取り合っています。
また、スタッフ全員をつないでの週一の全体朝礼や、トレーナースタッフが主体性を発揮し、オンラインでの社内トレーニング等も積極的に実施しています。

<<東京オフィス>>
緊急事態宣言が発令されたことを受け、全員在宅勤務をベースとし、事務所は閉鎖しています。
事務所閉鎖にあたり、弊団体宛ての郵送物は郵便局で保管されます。事務所再開後、郵送物の確認を順次させていただきますので、ご対応にお時間をいただきますこと、ご了承ください。

<<SALASUSUオンラインショップ>>
気持ちも滅入る中、少しでもカンボジアのあたたかいエネルギーを皆さまに届けたいという思いで、オンラインショップは通常通り稼働しています。
ご注文いただいてからご配送までに7営業日程、一部のアイテムについては10営業日程お時間をいただく場合がございます。
記念日や贈り物等お急ぎの場合はご注文の際の「備考欄」またはinfo@salasusu.comへのメールにて個別にお知らせください。できる限り対応させていただきます。
オンラインショップは こちら

<<経営・財務状況について>>
工房・ショップの閉鎖を受け売上が急激に減少しており、財務的に非常に厳しい状況ですが、事業や組織運営を見直し、団体・雇用を維持できるよう努力を重ねています。
一方、私たちの売上の多くを占めるカンボジアでの販売活動については、すぐに観光客が戻ることは考えづらく、苦しい状況が続くことが予想されます。そのため、短期的に資金を調達するための施策の実施に加え、改めて私たちが実現したい世界、生み出したい変化についてゼロベースで考え直し、活動を再構築する必要性を感じており、団体内で議論を始めているところです。

<<皆さまへ>>
非常に不安な日々が続きますが、できる限り前を向き、この機会を良い教育や変革の機会と捉えて、今だからできることを重ねていきたいと思っています。
今後も定期的に現地での活動の状況を報告させていただき、皆さまからも様々な声をいただけたらと思っています。ぜひ引き続き、見守っていただけると幸いです。

合わせて、サポーター会員、単発でのご寄付も引き続き募集しています。作り手の女性たちの雇用を守り、今だからこそできる衛生教育・情報リテラシー教育の強化等に活用させていただきます。よろしければぜひお力をお貸しください。

サポーター会員としての寄付は こちら
今回のみの寄付は こちら

一刻も早く日本、カンボジア、またすべての国で状況がよくなり、穏やかな日々が戻ってくることを強く願っています。そして、日々現場で闘っている医療従事者の皆さま、その他人々の生活を支えるお仕事をされているすべてのみなさまに心から感謝しています。非常に大変な時期ですが、みなさまもぜひご自愛ください。

SALASUSU スタッフ一同

 

<<さいごに>>
広報を担当している後藤です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。私自身、様々な不安や葛藤がありながらも、今の時点ではカンボジアに残ることを決め、在宅で勤務をしています。

状況が目まぐるしく変わっていく今、次々と出てくる情報やウィルスへの恐怖に自分自身が振り回されそうになりますが、カンボジア人はこの状況にもタフな人が多いように感じています。
それはきっと、多くの不安定さや困難が日々の生活で非常に身近にあり、それとともに自分たちでなんとか生きていかないといけないという意識が強かったり、そういったことに慣れているからではないかとも、思います。

もちろんそのような困難が日常的にあるということは少しずつ改善していくべきですが、カンボジア人のたくましさやしなやかさ、この状況でも明るく過ごそうという人々の心のあたたかさに、多くのことを教えてもらっています。
その辺りも今後ぜひ、みなさまに発信していけたらと思っています。
こんな時だからこそ、お互いに支え合い、一人でも多くの方が心穏やかに毎日を過ごせることを心から願っています。