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SALA SUSU BLOG

SALASUSUの日常をお届けする“Blog”

国際女性デー。工房の卒業生から感じた未来

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Writer: SALASUSUスタッフ

こんにちは。ブランドマネジャーの横山です。

3月8日は国際女性デー ( international women’s day)。
こういう行事ごとに疎い私は恥ずかしながらカンボジアに住む前までは国際女性デーの存在をちゃんと認識していませんでした。。。カンボジアは国際女性デーである今日3月8日は祝日。工房もお休みです。

”Happy international women’s day!”とFacebookなどに投稿するカンボジア人がいたり、女性限定でコーヒー半額サービスを実施するカフェがあったり、それなりに盛り上がります。

SALASUSUの工房で働く作り手の女性たちは全員女性。
18歳でありながらも一家の大黒柱として家族を支える女性がいたり、
結婚して子育てをしながら工房で働く女性がいたり、色んな女性たちが働いています。

今日は国際女性デーに合わせて、せっかくなので、私が彼女たちと一緒に働きながら感じていることを少し言葉にしたいなと思います。つい一週間前に見たある写真になんだか心揺さぶられてしまった、そんなお話です。

間もなく日本に本帰国して丸二年、今は出張ベースでカンボジアに行っているわたしは、カンボジア現地と社内のチャットツールであるSlackを通じて普段はやり取りしています。「今日は新入生がXX名入学しました!」「今日は◯◯高校の生徒さんが遊びにきてくれました!」「日本で期間限定ショップが始まったよー!」などなど、色んなニュースをシェアする場にもなっています。

そこで流れてきたこの写真。
この写真を見て、うまく言葉にできないけれど、
涙腺がゆるみ、じわーーっと心臓のあたりが温かくなるのを感じたんです。

もしかしたら彼女の顔に見覚えがある人もいるかもしれません。
以前、こちらのJournalでも紹介したSALASUSU工房の卒業生スレイパーです。
(ぜひ昔の記事もご一読ください!>>> https://salasusu.com/journal/producer-171208/)

先週、工房でNutrition Festival (栄養フェスティバルと訳すのがいいのかな…)が開催されたのですが、そのフェスティバルに卒業生であるスレイパーも参加してくれました。

フェスティバルは、普段から給食の提供を通じて栄養教育を実施しているのですが、ちゃんと知識として女性たちに定着しているかフェスティバルで楽しみながらみんなで振返りをしましょう、という目的で開催されました。十分な食事をとれてこなかった女性たちも多く、日本人ではなんとなく感覚でわかる(日本の公教育のすごさを感じます)、お肉は体をつくる、野菜は体の調子を整えるという知識が全くないんです。

ちょっと話が脱線するのですが、カンボジアらしいなぁと思わず笑ってしまうのが、女性たちが家庭菜園をしている野菜を持ち込んでその場で即席商店のできあがり笑 

卒業生のスレイパーは現在、シェムリアップ市内の日本食レストランでシェフになるために修行中。
そうやって夢に向かって頑張る卒業生の姿を見せてあげたい、スレイパーは最近お寿司を作る修行が始まったので世界の色んな料理を知ってもらう機会としても良いのでは、ということで彼女をこのフェスティバルに招待しました。

スレイパーが卒業して一年ちょっと。
この一年の間で、スレイパーとってもきれいになった・・・、写真を見てそう感じました。
「きれい」にはもちろん見た目もあるのですが(お化粧したり、洋服の雰囲気が変わったり)、でも内側からくる彼女の成長とか努力とか、この1年できっと大変なことも沢山あったと思うのですがそれらを一つ一つ乗り越えてきた誠実さや自信、優しさ、強さ、そういうものが表情にでてるなぁと・・。

こういう女性たちの姿を見るととても希望だし、わたし自身がとっても勇気づけられます。
わたしも頑張ろう、とそういう気持ちにさせてくれる瞬間です。

SALASUSUの工房で働く女性たちは基本的に2年間という決められた期間の中で働いてもらっています。
「え、卒業しちゃうの?」という反応をよく受けます。

SALASUSUの工房で働く女性たちはもともとはさみも握ったことがないようなものづくりにおいては超初心者の人たち。経済的に困難な状況にいて未来のことを考える余裕もなかった彼女たちが、まずはSALASUSUの工房に働きに来て安定的な収入を得て日々の生活を営む安心安全を手に入れる。その先の未来は、ものづくりが大好きであればSALASUSUでもいいし、でも逆に言えば、SALASUSUでなければいけないということもない。

だからこそ、社会に出て直面するだろう色んな困難や挑戦に、工房にいる間にたくさん経験して成長してほしい。人生の選択肢はたくさんあって、”しかたない”ですぐに諦めずに、自分にもそのチャンスを享受する権利があることを信じてほしいー。そんな願いをもって事業をしています。

そんな想いがあるので、新しい場所で前を向いて歩み続けるスレイパーの姿をみて、心が動かされてしまいました。
スレイパーのような女性たちが工房からもっとでてくるように事業を頑張るぞ、という気持ちと、
スレイパーの姿を見た作り手の女性たちが何か感じてくれてるといいなぁと。

わたしも次回カンボジアに行った際はスレイパーが作ったお寿司を食べに彼女が働いているレストランに遊びに行こうと思います!^^
なんだかまとまりのないJournalになってきましたが、スレイパーの写真を見た読者の皆さまも何か感じていただけたなら嬉しいです。

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