SALASUSU(サラスースー)はカンボジアで公教育改革に取り組む日本の認定NPO法人です。
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Writer: SALASUSUスタッフ
貧困と諦めの連鎖を断ち切るために、”学びの格差”の解消を。皆さまのご支援をお願いします。
月々1000円からのご寄付で全ての子どもに質の高い学びを
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「中学生になっても読み書きができない子がいるんだ。」
そう嘆く中学校の先生。
かつての痛ましい内戦を乗り越え、目覚ましい経済成長を遂げているカンボジア。
その影で、未だ学びから取り残されている人々がいることを、あなたはご存じでしょうか?
1970年代の内戦下、教師というだけで殺された時代がありました。
教育システムが破壊されたその爪痕は今でも残っており、とりわけ教育の選択肢が乏しい貧困層の人々へ色濃く影を落としています。
今では91%の子どもが小学校を卒業するようになったカンボジア。
しかし、10歳の時点でその年齢に必要な読み書きができる子どもはわずか10%※1です。
※1出典:世界銀行 databank, 2019
生まれた環境のせいで、本質的な教育が受けられず取り残されている子どもたち。
大人になった彼らが就ける職業は限られており、次の世代にも影響を及ぼしています。
経済発展と共に広がっていく「学びの格差」。
この問題は、どうすれば解決できるのでしょうか?
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かつて教師の75%が殺された国、カンボジア
1970年代、ポル・ポトにより170万人を超える人々が虐殺された歴史を持つカンボジア。
知識層は排除の対象とされ、教師の75%が殺された※2とする統計があります。
一度は再起できないのではないかというほどに徹底的に教育システムが破壊されたカンボジアですが、
教師の人数や学校へのアクセスはこの20年で大きく改善されてきました。
しかし、熟達した専門家になるために長年の研鑽が必要となる教師の多くが失われたことは、今もなお子どもの学びを取り巻く環境に暗い影を落としています。
※2 出典:THE DIPLOMAT, The Lingering Effects of the Cambodian Genocide on Education, 2018
教師や学校の不足から、2000年にはわずか34%の子どもしか小学校を修了していませんでした。
2022年には87%とほとんどの子どもが小学校を修了するようになり、「学校に行けない」子どもは大きく減っています。
しかし、教育の課題は量から質へと遷り「学校は卒業できる。しかし学んでいない」という大きな課題として残されています。
教育の質の課題は長らく認識されつつも、現在に至るまで改善されていません。
学びの格差は広がっている
富裕層や中間層は私立の学校や学習塾に通うことができますが、貧困層にとっては公立校が唯一の選択肢。
基礎的な読み書きや計算の能力を身につけないまま小学校・中学校を中退してしまうケースも少なくないのです。
そうした状況から就くことができるのは、日雇い労働や出稼ぎ労働といった不安定な仕事ばかり。
また、「やればできる」という経験をしたことがない彼ら・彼女らは、困難に直面したときに「どうせ自分なんて」とあきらめてしまいがちで、貧困から抜け出すことができません。経済格差が教育格差となり、さらに経済格差を広げて次世代にも影響を及ぼしています。
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「質」改善の鍵は教師たち
私たちはこの問題解決の鍵は、公立学校で働く教師だと考えました。
教室で唯一、直接子どもたちに接する教師が継続的に自己研鑽を重ねる仕組みを整えることで、質の高い教育の実現を目指せると考えたからです。
2008年から過去16年間※3に渡り最貧困層の人々に提供してきた教育で培ったノウハウを活かして、日本の教育専門家等と連携し、2021年から公教育改革に取り組んでいます。※3 認定NPO法人かものはしプロジェクト時代から通算
カンボジア教育省傘下の教員養成大学附属の小中学校や、公立の職業訓練校で教師育成の研修を提供し連携を深める一方、2024年1月には教師育成手法の研究を加速する自社実験校を仮開校し、近隣の小学生のべ176名に授業を行いました。
あなたの1000円が子どもたちの未来を作ります
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貧困と諦めの連鎖を止める「誰も取り残されない教室」をカンボジアに
「ここでの学びは、自分の言葉で表現できるのがおもしろい。もっと国語を勉強したいです」
「また来月もここに来たい。お母さんもそうしてほしいと言っている」
「自分も、読むことが難しい友達を助けてあげられた」
これはわたしたちの実験校の授業に参加した生徒の言葉です。
誰もが本質的な学びを得られる「誰も取り残されない教室」を、公教育で実現する。
そのために実験校や連携先での効果検証データを蓄え、今後15年程度で1500校まで展開先を拡大していく計画です。
皆さまのご寄付が継続的に子どもと教師を支え、「誰も取り残されない教室」を実現します。
もしこの活動に共感してくださったら、ぜひサポーターとして共に次の一歩を歩んでください。
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認定NPO法人SALASUSU(サラスースー)は日本の認定基準をクリアした団体です
カンボジアで15年以上の活動実績があります。
カンボジア労働職業訓練省をはじめ、教育省傘下の教員養成大学附属学校等の公的機関とも協働を続けてきました。
2024年にはこれまでの活動が認められ、北九州市の認定NPOに。財務諸表等もwebで公開しています。
<SALASUSU年表>
2002年 理事長青木健太が2名の共同代表と3名で前身団体NPO法人かものはしプロジェクトを創業
2008年 人身売買予防を目的としカンボジア農村部に雇用を作るため工房を設立 い草を使ったお土産品の製造開始
2009年 カンボジア駐在として青木がシェムリアップに赴任
2011年 経済発展等により人身売買被害者が減少に転ずる
2015年 「ものづくりを通じたひとづくり」としてライフスキルトレーニング提供開始。工房は雇用と教育を提供する場へ
2016年 ブランドSALASUSU立ち上げ、シェムリアップの街に旗艦店がオープン
2017年 カンボジア労働省へ初めて研修を提供
2018年 カンボジア事業部が独立する形でNPO法人SALASUSUとなる。すべての人が自分らしい人生を歩める社会の実現のために「Enjoy Your Life Journey」のビジョンを掲げる
2022年 「祖業」ともいえるものづくり事業を縮小し、教育に注力することを決断
2023年 カンボジア教育省管轄の教員養成校の附属小中学校との協働開始。「誰も取り残さない教室」の実現のため工房を「実験校」としリニューアルすることを決定。
2024年 認定NPO資格取得。「実験校」プレオープン
2025年 実験校正式オープン(予定)
SALASUSUのSALAはカンボジア語で「学校」、SUSUは「がんばって!」の掛け声。
よくあるご質問
Q. 寄付金はどのように使われますか?
A. 皆様からいただいた「寄付金」は、実験校での教材費、通学のための送迎費、給食費、教師の研修費等に使われています。「寄付金」は「助成金」と違い、使用用途が限定されないため、感染症発生時の緊急対応など、活動を取り巻く環境変化に応じて柔軟に活用をさせていただいております。現在SALASUSUは、収入の多くを期限付きの「助成金」に依存しています。子ども・教師たちを継続的に支援していくためには、より多くの皆様からの「寄付金」が必要です。
Q. 一度限りの寄付はできますか?
A. はい、ありがたく受け付けております。
こちらの「自由な額を寄付する」をご参照ください。
Q.サポーターをやめることはできますか?
A. はい、いつでも退会することができます。
info@salasusu.comまで退会ご希望の旨ご連絡ください。3営業日以内に担当よりお返事差し上げます。
Q. 寄附金控除は適用されますか?
A. はい、SALASUSUは2024年1月19日付で認定NPOとなりました。以降の当団体へのご寄付は税制優遇の対象となります。領収書は毎年1月下旬~2月初旬にかけて前年1月~12月分をご登録の住所に郵送いたしますので、確定申告の際にご自身でお手続きください。寄附金控除について詳しくは国税庁のウェブサイトをご覧ください。
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代表紹介
認定NPO法人SALASUSU
理事長
青木健太
1982年生まれ。2002年、東京大学在学中に友人と 3人でNPO法人かものはしプロジェクトを創業。子どもの人身売買の撲滅に取り組む。その後大学を中退し、創業期は IT事業を担当。 2009年にカンボジアに移住しソーシャルビジネスと教育事業に取り組んできた。現在カンボジア在住15年目。
2018年かものはしプロジェクトのカンボジア撤退にともないSALASUSUを設立し理事長に就任
NPO法人かものはしプロジェクト理事長(2022年7月 -)
カンボジア国際商工会教育部会副部長
SALASUSUスタッフ
SALASUSUのインターンやスタッフが更新しています。